動作が重いときは
PCの弱い部分を判断
タイムラインでの再生が停止してしまう場合は、PCのパフォーマンスが低いと考えられます。これから紹介する方法で、CPU、HDD、メモリのどの部分のパフォーマンスが低いのかを判断してみましょう。
「Ctrl」+「Alt」+「Delete」キーを押して Windowsの「タスクマネージャ」を立ち上げます。「パフォーマンス」のタブにし、EDIUSで「再生が間に合わない」状況を再現してみましょう。再生が停止した瞬間の「CPU使用率」が90%以上になっていたら、CPUが原因と判断して良いでしょう。 CPUをアップグレードすることをお勧めします。
停止した瞬間の「CPU使用率」が70%以下だった場合は、HDDが原因と考えられます。HDDの場合は本体だけでなく、接続方法が問題だったということもよくあるので、インタフェースを含めチェックしてみましょう。特に外付けHDDを使用している場合は、低速な接続方法をしていないか確かめてみる価値があります。また、HDDへのアクセス速度を上げるためにRAIDボードなどを使っていると、PCIバスを占有し過ぎていて、他のボード(HDSPARKなど)の性能を妨げているという場合もあります。「メモリ使用量(PF使用量)」が大きい場合は、メモリの不足が原因と考えられますので、増設を検討しても良いでしょう。
ハードウェアの正常動作チェック
先程の同様に「タスクマネージャ」を立ち上げ、「パフォーマンス」のタブにし、「表示」メニューの「カーネル時間を表示する」にチェックを入れます。すると、「CPU使用率」の折れ線グラフに赤い折れ線グラフが表示されます。この赤色のグラフが頻繁に緑色のグラフよりも上になっていたら、PC自体に何かトラブルが起こっている可能性が高くなります。
実際にどのようなトラブルが起きているかは様々な状況が考えられすぎ、正確に判断することは困難です。そこで、ここではデバイスマネージャなどを用いた基本的なチェックポイントを紹介いたします。デバイスマネージャは、Windowsの「スタートメニュー」「コントロールパネル」「パフォーマンスとメンテナンス」「システム」で、「ハードウェア」のタブを選び、「デバイスマネージャ」をクリックすると起動します。(Windows XPでの手順)
- 正常に動作していないデバイスをチェック:「デバイスマネージャ」で、!マークの付いた、正常に動いていないデバイスが無いかをチェックします
- HDDがPIOモードになっていないかをチェック:「デバイスマネージャ」「IDE ATA/ATAPI コントローラ」「プライマリ(セカンダリ)IDE チャネル」で、右クリックし、「プロパティ」の「詳細設定」を表示し、「転送モード」が「PIOモード」になっていないかをチェックします
- ハードウェアのリソースの消費をチェック:PCI増設ボードを差している場合、それらを抜いてみてPCのパフォーマンスをチェックします
- HDDの調子をチェック:CドライブなどのHDDを右クリック「プロパティ」「ツール」「エラーチェック」の「チェックする」をクリックします。チェックディスクのオプションを選び開始します。同じく「ツール」タブにある「最適化」でHDDを分析し、断片化が激しい場合は最適化します
- メモリの調子をチェック:PC起動時にBIOSのメモリチェックが一回で終わらないことがあれば、メモリがトラブルを抱えている可能性があります
OSの正常動作チェック
「タスクマネージャ」の「CPU使用率」が、大した作業をしていないのによく100%に達する、または全く何もしていないのに10%を超えるといった場合は、OSのトラブルや常駐ソフトなどを疑う必要があります。こちらも基本的なチェックポイントを紹介しておきます。
- ウイルスのチェック:ウイルスチェックソフトでチェックします
- ウイルスチェックの設定をチェック:ウイルスチェックを過度に細かくチェックしていると、ファイルアクセスの負荷になる場合があります
- 重い常駐ソフトのチェック:常駐ソフトを終了してみて、変化が無いかをチェックします。「タスクマネージャ」の「プロセス」のタブで、「System Idle Process」以外でCPU数値の高いものが無いかをチェックします
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