カメラ高さとアングル
03 | カメラ高さとアングル
被写体となる人物の目と同じ高さを「アイ・レベル」、あるいは、「目高(めだか)」といいます。(人物以外の物体はその中心と考えられる点を「目」と考えます。)
アイ・レベル、水平アングルは、視聴者がもっとも落ち着いて見られる撮影方法で、構図の基本とされています。
カメラ高さやアングルと心理面の演出効果
アイ・レベル、水平アングルばかりでは、映像が平板で退屈に感じられることもあります。
そこでカメラの高さやアングルを変えるのですが、そこには心理面の演出効果も生まれてきます。
俯瞰
被写体に対して高い位置から見下ろすように撮影するのが、俯瞰(ふかん)撮影です。
俯瞰撮影の極端な例は、ヘリコプターなどによる高空からの撮影です。テレビの自然系ドキュメンタリー番組などでは、状況説明のお決まりショットになっています。俯瞰にはまた、物事を小さく、矮小に見せる効果があります。その人物の地位・権力の低さや、心理的な弱さを表現できます。
あおり
一方、カメラをアイ・レベルより下において、被写体を見上げるように撮影することを、あおり撮影と呼びます。
あおり撮影は、俯瞰撮影とは逆に、被写体を大きく、尊大に見せる効果があります。