編集の実際
03 | 編集の実際
編集作業の流れ
代表的な編集作業は次のようになります。
素材の選択と分類
↓
マスター・プランの作成
↓
カットつなぎ
↓
テロップ、視覚効果
↓
音効果(S.E.、M.E.)
それぞれの作業を詳しく見て行きましょう。
素材の選択と分類
撮影や制作した素材は、絶対必要な素材からNG素材まで様々です。そのような映像素材をおおまかに分類することから編集作業が始まります。例えば次のように分類しておくと、その後の編集作業が効率的です。
種別 | 処置 | |
---|---|---|
NGショット | 使用しない | |
なくてもよいショット | 予備としておいておく | |
必要ショット | シーンの中心となるショット | キー・ショットとしてストーリーの中心に使う |
意味の肉付けとなるショット | キー・ショットの補完カットに使う | |
場所や季節・時間などをあらわすショット | 状況説明に使う (通常はロングショット、またはフルショット) |
|
つなぎに使えるショット | インサート・ショットとして、カットのつなぎや、テンポの調整に使う |
マスター・プランの作成
次に選択・分類した各ショットをおおまかに並べていきます。
シナリオがある場合はシナリオにしたがって、ない場合は起承転結や導入・展開・結末などのストーリーを組み立てながら、まずキー・ショットを中心にカットを配置していきます。次に、キーショットのまわりに肉付けとなるカットを考え、徐々にシーンを完成していきます。そして、イントロ、ボディ、エンディングなどの大きな構成を整えていきます。
シーンの構成方法としては大きく次の2つがあります。
構成方法 | シーンの入り方 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
原因→結果 | 静的なシーン、状況説明などから入る | 思考の流れに沿っているので理解しやすい | 平凡、退屈に感じる場合がある |
結果→原因 | 動的なシーン、行動から入る | 「つかみ」的演出 意外性があり、インパクトを与えることができる |
映像の意味をとらえにくく、混乱を招く場合がある |
カットつなぎ
各カットのつなぎを調整していきます。
映像の内容が連続しているカット間では連続性が保たれるように、シーンが変わるような内容的に不連続なカット間ではメリハリがあるように、それぞれカットをつないできます。
テロップ、視覚効果
テロップや視覚効果を加えていきます。
音効果(S.E.、M.E.)
映像が伝えようとしている意味づけを補完するために、S.E.やM.E.をつけていきます。