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VSTプラグイン

VSTプラグインについて

EDIUSはビデオ編集ソフトということもあり、標準で搭載している基本的なオーディオエフェクトでは、細かなオーディオの表現をカバーしきれないことがあります。そういった場合は、VSTプラグインを利用して、オーディオ機能を強化しましょう。EDIUSは、オーディオ系プラグインとしてスタンダードであるVST規格に対応しています。VSTは有料無料を問わず世界中で使用されており、エントリーユーザーからプロの世界まで幅広く利用されています。ここでは、効果的なオーディオエフェクト(VSTプラグイン)をいくつかご紹介しましょう。VSTプラグインの設定方法に関してはリファレンスマニュアルを参考にしてください。
(※ここではEDIUS Pro 6.5での内容を元に作成しています。)

 

音に迫力を与えるコンプレッサー

低めの音を調整するときによく使われるのがコンプレッサーと呼ばれるエフェクトです。音の広がりを強制的に押さえ、低音の迫力を増加させたり、より聞き取りやすい音にすることができます。
ここでは「C3 Multi Band Compressor」というコンプレッサーを紹介します。有名なプラグインで、その高い能力から、打ち込みソフトに正式採用されたこともあります。最初はGUIに戸惑いを感じるかもしれませんが、慣れれば非常に使いやすいGUIだと感じます。
基本的な考え方としては、音域を3つの帯域(低音域・中音域・高音域)に分けて、それぞれに対して調整(音圧をあげたり下げたり)を施すようになっています。慣れるまではテンプレートを使用し、効果を確認すると良いでしょう。

c3comp.jpg

 

SEらしいSE作成に便利なディレイ

音にわかりやすい変化を加えるエフェクトの中で、最も使用されているものはディレイではないでしょうか。日本語にすると「遅れる」という意味で、原音から遅れて原音に似た音が鳴るエフェクトです。やまびこをイメージしていただくとわかりやすいのではないでしょうか。
ここでは見た目がシンプルで、使い勝手も良い「Mykra Delay 3.0」を紹介します。ディレイやリバーブなどの空間を表現するエフェクトのパラメーターは、オーディオツールに初めて触るユーザーにとって、少しわかりにくいかもしれません。これらのエフェクトは、音そのものを変化させるエフェクトと異なり、「原音+原音を元に変化した音」で構成されています。原音は「DRY」、原音を元に変化した音は「WET」と呼ばれていますので、これらの名称を覚えておくとわかりやすいでしょう。このエフェクトもテンプレートが用意されていますので、効果を確認しましょう。

delay.jpg

 

空間演出に最適なリバーブ

オーディオエフェクトの中でもマスタリングに必要と言えるものは、コンプレッサーとリバーブです。リバーブは「原音+残響音」を出力するエフェクトで、コンサートホールなど、音が壁に反響している環境を表現します。
ここではグラフィカルなGUIを持ち、使用者も多い「Ambience」を紹介します。パラメーターはディレイエフェクトと似ており、残響音を作り出すための距離を設定するパラメーターなども用意されています。「中央にいるボーカルの少し後ろに位置するドラムの音」というように、バンドをイメージしながら、残響音や左右のバランスを意識するとより使いこなすことができるかもしれません。残響音が鳴るまでの時間を遅くすれば大きなコンサートホールのような音になり、自由自在に使えるようになると非常に実用的なエフェクトとなります。

reverb.jpg

 

音のバランスを調節するイコライザー

メインのオーディオクリップに対しては、音の変化や空間を感じさせるエフェクトよりも、シンプルに音の強弱を調節するイコライザー(EQと表記されることもあります)を使用する機会が多いでしょう。ここでは、直感的な使い方ができ、オーディオ編集に慣れていない方にもお勧めできるイコライザー「LinearPhaseGraphicEQ 2」を紹介します。先述の「C3 Multi Band Compressor」と同じユーザーが公開しているプラグインで、こちらも非常に高い評価を得ています。
使い方に関しては、昔のラジカセやコンポにも搭載されていたこともあり、詳しい説明は必要ないのではないでしょうか。

EQ.jpg

 

お得なパッケージ「SH-1」プラグイン群

たくさん用意するのが面倒だという方には、「SH-1」プラグイン群がお勧めです。よく使われるリバーブやイコライザーなどのプラグインをまとめて用意してくれている無料パッケージです。

SH-1.jpg

 

プロの楽曲作成でも使用されているiZotope

少し高めの価格帯ではありますが、プロの楽曲作成シーンでも絶賛されているプラグインメーカーが「iZotope」です。EDIUS 専用プラグインも用意されており、通常版よりも安価で購入することができます。

 

色々あるプラグインを試す楽しみ

ここで紹介したVSTプラグインは、すべて無料でダウンロードできるものばかりです(2013年7月現在)。上記のもの以外にも、有料無料含め、たくさん存在していますので、ぜひご自身で探してみてください。自分の求めていたものや新しい発想を与えてくれるものが、必ず見つかることでしょう。ビデオ編集ソフトであるEDIUSで、オーディオ編集の一環であるVSTプラグイン対応機能は注目度の低い機能かもしれませんが、新しい制作、新しい表現に活かしてみてください。

 

追記:EDIUS Pro 5でバンドルされていたiZotopeプラグインの代用

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